5月29日 講師は、元ラジオの『コサキン』構成者であり、現在はドラマや映画脚本、それに女優・水野美紀と組んでの2人劇団『プロペラ犬』の台本などを手がけている楠野一郎さん。 みんなの質問に答える形でセミナーは進行する。 まず、放送作家になったキッカケの話から。高校生の頃に偶然、ラジオの『コサキン』にハガキ投稿をしたら関根さんに認められ、「手伝ってくれないか」と呼ばれる。そこで劇団『カンコンキンシアター』の台本を手がけたり、ラジオの関根さんの番組を手伝ったり。 そのうちに人脈がしだいに広がっていったのもあって、昔からやりたかったドラマや映画の台本などの方に仕事をシフトしていった。 この人脈の広がりについては、いくつか具体例があった。たとえば、ニッポン放送の仕事をしているうちに、そこのディレクターと仲良しになり大槻ケンヂの番組の作家をやるようになる。で、大槻と一緒にいろいろやっているうちに、彼と親しかった菅野美穂や水野美紀、それに舞台や映画関係者とも知り合いになっていく。こんな形で、人間関係は広がっていく。 自分は、あくまで、やりたいのは脚本であり、バラエティはその過程である、との認識を楠野氏はもっていた。だが、いくら過程だからといって手を抜いていいはずもなく、そこでちゃんと結果を残さなくては、決して本来の目的にも近づけない。 ただ、視聴率に一喜一憂するだけの「テレビ屋」にはなりたくない、とははっきりいっていた。クリエーターとして作品にかかわりたい、と。 放送作家にとって必要なものとは、ますは最低限のコミニュケーション能力。たとえバラエティであれ、ドラマであれ、テレビや映画の仕事は「団体作業」。他人とコミニュケーションをとれる能力がなくては、仕事にならない。コミニュケーション能力を一番高めるのは異性とデートするのがいい。とも。 それと、自分は年に映画を300本と舞台を50本見ているが、とにかく好きなものは死ぬほど見るくらいでなくてはいけない。 また、作家になるのは、陸上の100メートル走のようにスタート地点が誰も一緒ではない。自分で自由にスタート地点を選んで走り出せばいい、とも語っていた。 で、現在上映中の映画でぜひ見てもらいたいのは、『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』『劇場版・鷹の爪』『償い』の3本で、さらに、こんなにヒドい映画がある例として『少林少女』も見ておいた方がいい、とか。